JNCC 2020 R1 サザンハリケーン レポート

大会名:JNCC 2020 R1 サザンハリケーン大会

開催日:2020.3.8

会場:プラザ阪下

車両:125X  jon it.モディファイ車

タイヤ:IRC  フロント ix09(0.55kgf) リヤ VE33S(0.55kgf)Wチューブ仕様

リム:DID強リム

チェーン:DIDシールチェーン

混合オイル:elf HTX976+ 混合比 40:1

成績:compAA 7位 総合9位


JNCC最高峰クラスのCOMP AAデビューとなる開幕戦を迎えた。

シーズンオフにMTBプロライダーへの復帰を決意し、年始にMTBとモーターサイクルの両ジャンルにおいてプロ活動を宣言し、昨シーズンとは比べ物にならない好環境、好条件を手に入れることができた。

これには本当にたくさんのスポンサー様やサポート、ファンの方々の応援があり、これらが自分にとって心地よい緊張感、そしてやる気を与えてくださるということに感謝の気持ちをまずはお伝えしたい。

e-MTBでFANTICとの契約を獲得し、更には今年の夏にリリース予定の同社エンデューロレーサーへのスイッチも確定している状況の中、現状では車両が存在しないという状況から、YZ125Xをしばらくの相棒に選び開幕戦を迎えた。

決してセットアップの時間が十分あったとは言えないが、jon it.の納車前セットアップにより乗り出し初日からかなりの好感触を得ることができた。

開幕のサスペンションはスタンダードモデルながら好みの路面追従を意識したセッティングをハンドルバーを変更するなども組み合わせて詰めることもできた。

デカール、ウェアー、ヘルメットとAAシングルゼッケンライダーらしく決めて臨んだ開幕戦は雨によるマディレースとなった。

スタートは最前列にもかからずエンジン始動に失敗し、やや遅れてレースが始まった。

予想はしていたがやはりAAのスピードは速い。4armStrongをしっかり施術したため腕上がりはしないのだが、問題はそれ以上に寒さによる手の冷えから手に力が入らないという状況とバックマーカーとの接触で少し負傷するなどのミスがあったこと。

2度目のピットインまでは本当に苦しいレースとなったが、jon it.メンバーの手厚いピットワークによりこれ以降は手の冷えも解消し、徐々に自分の走りを取り戻すことができ、プラザ阪下のJNCCでは過去最高の総合9位でゴールすることができた。

正直なところ、もう少し上の順位でフィニッシュを目指したいところではあったが、寒さ対策やエンジン始動の特性把握など不足していたネガティブ要素が強く出てしまった印象。

反面MTBでのライディング練習の他、バイクではスピード練習を多く取り入れるなかで、自分の感覚的にMTBとモーターサイクルに乗る時の意識や体の使い方を同化させ、路面追従というテーマに集中して取り組んでいることが小排気量車両にもマッチし、良い方向に作用しているというポジティブな感覚を得ることができた。

具体的に言えば加重抜重とアクセルワークの組み合わせで、ギャップの谷で後輪をしっかり路面にグリップさせ、サスペンションの大きな入力を回避しバイクを前に進めるということ。

これによりリヤサスペンションは柔らかめにセットすることが可能になり、3時間を走る上で体への負担を軽減。

リヤタイヤにチョイスするVE33Sは路面を選ばずグリップするので、こういったライディングにも適していると感じる。

またDID強リムはボディアクションで加重した際のダイレクト感があり、路面感覚を掴むために貢献していると感じることもでき、その強さは丸太セクションやヒューム管への後輪の強い当たりでも安心感が持てる。

jon it.原田メカ、スポンサー様と目指したいバイクセッティングに合わせたパーツセレクトやセットアップ、セッティングなども良い方向に進み、乗車の度に色々な気づきがあり、これを一つ一つ自分のものにしているという実感がある。

AAトップライダーに比べ人生におけるバイクの乗車時間が圧倒的に少ないが、MTBで培った乗り方とセッティングなどの知識経験を活かし、車両、自分、環境など冷静に見つめてレース活動を継続し、少しでも良い走り、結果を目指したい。

2020の内嶋のレース活動に祭し、本業であるMTBイベントのスタッフと家族の理解とサポート。たくさんのスポンサー様やサポートメンバーに感謝し、活動を継続させていただきます!


TURED with jon it.  内嶋 亮